必要に応じて勉強する

採用試験に際し、面接だけではなく、教養試験等のペーパーテストを課せられることがあります。 

筆者が現職に入る際に受けた登用試験では、新卒者等が受ける統一試験に準じた教養試験がありました。  

公務員・準公務員として働きたい方は、どこの官公庁でも何らかの試験が課せられると思いますので、特に準備が必要です。  


官公庁以外の場合でも何かしらの試験が課せられる場合がありますので、準備をしておくに越したことはありません。 

一般的な採用試験に出題されるのは一般教養と、場合によっては業界用語等です。 

医療事務等、特殊な知識を要する職の場合は、その業務に関する能力を問う問題が出題されるかもしれません。 


書類選考を突破して実際に採用選考にかけられることになった際、筆記試験の有無についてもアナウンスされるかと思いますので、筆記試験がある場合には、その試験に応じた対策をする必要があります。 

何もアナウンスがない場合は、「筆記試験はありますか?」と尋ねてみてください。 


公務員試験に準ずる筆記試験が課される場合は、系統立った対策が必要ですので、教材を調達して計画的に勉強する必要があります。 

なお、筆者の公務員試験の経験と対策等のまとめについては、別記します。 


企業独自の教養試験や業者から企業向けに販売されている教養試験が課される場合は、市販の教養試験対策本1冊と、時事問題対策本1冊程度を読んでおけば十分だと思います。 

筆者が民間企業等で受けた採用試験で出題された教養試験の内容は、思い出す限り、おおむね以下のような内容でした。  

■熟語の読み書き 

■慣用句・ことわざ 

■因数分解等の中学数学 

■時事問題 

■「最近読んだ本」に関する小論文 

■「最近興味を持ったニュース」に関する小論文 


小論文対策はウェブ上でよくみかけるオーソドックスな書き方で大丈夫です。 

「最近読んだ本」についてはよく問われますが、社会問題に関する本を何か適当に一冊選んで読んでおいて、それを流用しまくります。 

「最近興味を持ったニュース」は、鮮度が命なので、採用試験を受ける日の朝にニュースサイト等で適当にひとつ選んで、試験会場につくまでにもっともらしい考察を考えておくといいと思います。 


ひきこもり当事者は普段文字媒体を目にすることが多く、また勉強家・多読家も多いので、ついつい「勉強」に熱が入ってしまいがちですが、公務員試験を除いては教養試験の難易度はそんなに高くなく、また試験の本丸はあくまで面接なので、最低限解けていれば問題ありません。 

ここには注力しすぎないようにしましょう。  


教養試験が満点で面接の評定が低い受験者と、教養試験はギリギリで面接の評定が高い受験者では、絶対に後者が採用されます。  


ただし、専門用語が出題される可能性がある場合は、書籍やインターネットでよいので、多少下調べをしておいてください。 

筆者が新卒のとき、自身の専攻分野と関係なく、なぜか造船会社を受験することになったのですが、その際に「バラスト船とは何か?」「ガスタンカーの特徴を答えよ」といった問題が出題され、まったく解けませんでした。 

専門用語を知ることは、業界を覗き見ることでもあるので、仕事の入り口としてリサーチしておいて損はありません。 

また、これらの知識は、実際に面接を受ける際にも効果を発揮します。 

基礎的な業界用語を押さえておくことで、面接時に採用担当側から不意に専門知識に関する試問が出ても対応できますし、逆に「この業界に興味がある」というアピールにも使えます。

帰ってきたひきこもり

不登校・留年・中退・長期ひきこもりを経て、35歳で準公務員に受かり、二児の父になったはなし。