親子カウンセリングについて

親のカウンセリングへの同行は、自身は経験していませんが、効果が大きいのではないかと考えています。


親子の密室に第三者が介入することで、互いにその病理に気付き、改善を試みることが期待できます。


その場合、親側は耳の痛い経験をすることになると思います。


当事者側としては、親側がセッションを中止してしまったり、親に与する、耳の痛くないカウンセラーに変更したりすることを阻止しなければなりません。


親子カウンセリングといっても、完全に親側について親と一緒になって当事者を断罪したり、当たり障りのないセッションだけを行って、何となく(特に親側が)心地よくなって帰るだけだったりでは、百害あって一利なしです。


カウンセラーは慰め屋ではありません。
病的な状態にまで拗れてしまった親子関係を変化させなければ、意味がありません。


といっても、カウンセラーが強引に変化をもたらすことはできず、変化を提案し、変化の手前まで連れて行って促すことしかできません。


自分たちの病理を指摘され、直面させられたとき、そこで真摯にその事実と向き合い、変化を試みることができるか、あるいは否認して変化を拒み、従前の態度に拘泥するかで、予後は大きく変わっていきます。


帰ってきたひきこもり

不登校・留年・中退・長期ひきこもりを経て、35歳で準公務員に受かり、二児の父になったはなし。