一般的に職務経歴書は、正社員として前の会社で積んできたキャリアを列挙して、どんな能力・経験・伸びしろ・向き不向きがあるか、応募先に知ってもらうための書類です。
履歴書と比べると書ける内容は少し自由度が高いです。
また、アルバイト等について言及してはいけないというルールもありません。
社会人経験が豊富で、これから更なるステップアップを目指してエグゼクティブ求人に挑む人はさておき、ひきこもりから正社員・正規職員を目指す場合はわずかなアルバイト経験であっても、採用担当者の興味を惹いて印象に残る材料として有効活用していく必要があります。
履歴書と違って職務の内容を書くものなので、「××書店(アルバイト)」とだけ書く履歴書より具体的なこと、たとえば上記のように書店のアルバイトであれば、「△△コーナー売場担当としてディスプレイ構成業務に従事」等と書くことができます。
こう書けば、応募先採用担当からも、単に「本屋で働いてたんだね」ではなく、「企画力・構成能力があるのかな?」といった興味を引き出すことができます。
ウェブ上を探せば文例集がたくさん出てきますが、一般的には「△△年▽△月~▲▲年▼▼月◇◇として勤務」と書くことが多いので、この「◇◇」部分をやや手短に、かつ具体性があって興味を惹きやすく書くことが重要だと思います。
書類選考を突破する可能性が高まるうえ、面接に進めた際にも俄然面接担当者の食いつきが良くなります。
また、面接担当者は職務経歴書の内容を見ながら質問をしてきますので、受け答えの想定問答も用意しやすくなります。
ちなみに、職務経歴書には働いた期間は書きますが、シフト状況や勤務時間の多寡は書きません。
たとえば上記の例でいえば、書店で働いたのは慣らしとして初めてやったアルバイトで、週2回しかシフトに入っておらず、ディスプレイも社員に言われるがままにこなしていただけだったとします。
それでも採用担当者には、「毎日8時間、がっつり△△コーナー売場担当をこなし、折々のディスプレイ構成に携わっていたんだな」というふうに勝手に解釈されることが多いです。
ウソを書かずに合法的に経歴を盛るということも可能です。
履歴書の内容だけで伝えきれないことを伝えたり、手持ちのわずかなアルバイト経験を強力な駒として有効利用するためにも、履歴書だけでなく職務経歴書も必ず添えましょう。
なお、履歴書は一般に手書きですが、職務経歴書はワープロソフトで作成して構いません。
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